詩のことばについて

 前回の更新に関連して、「詩のことば」についての考察。

 「ゆっくり動く」の「ゆっくり」は副詞。
 じゃあ、「ゆっくり」とはどれぐらいの速さのこと?
 たとえば、人間が足で移動するとして、時速3kmなら「ゆっくり」、時速20kmなら「はやい」というのは、多くの人にとって妥当な解釈だと思う。
 でも、時速8kmが「ゆっくり」なのか「はやく」なのかは、文脈や各人の感覚に拠る。作者にそれがわかっていても、読者にとってはそうではない。
 つまり、場合によって「副詞」は独りよがりな表現になってしまう。

 ↑というぼんやりとした考えを持っていたのだけれど、日本語自動品詞分解ツールなる便利なものを知ったので、検証してみた。
 インターネット、便利。

 上のツールを使って、「詩のことば」に使われている「動詞」と「副詞」の数を数えてみた。
 「詩のことば」として選んだのは、好きな曲や話題の曲など、恣意的に選んだ10曲。ただし、すべてラブソング。

 結果としては、どの歌が「優れた歌」なのかは知らないけれど、私の好みからいえば「まあこんなものか」という感じのものでした。語彙の重要性みたいなものがほの見える結果ですが、この程度の分析だけでは見えてこない部分の方が大きい感じですね。
 自分でやっといてなんですが。


 まずは、1曲中に出現する副詞の回数と1曲の文字数。そして、100文字あたりに出現する副詞の回数

曲名回数÷文字数×100回数(1曲中)文字数
椎名林檎「幸福論」0.672300
Hilcrhyme「春夏秋冬」1.4914940
青山テルマ「そばにいるね」1.90221160
スキマスイッチ「奏(かなで)」2.319390
かりゆし58「ナナ」2.3815630
THE HIGH-LOWS「千年メダル」2.417290
RADWIMPS「ふたりごと」2.4721850
西野カナ「会いたくて 会いたくて」2.9221720
阿部真央「情けない男の唄」3.3313390
EXILE「ただ…逢いたくて」3.4312350


 つぎに、1曲に登場する動詞の回数と種類および回数÷種類(すなわち、同じ動詞が1曲に平均何回つかわれているのか)

曲名回数÷種類種類回数
スキマスイッチ「奏(かなで)」1.083942
かりゆし58「ナナ」1.144248
THE HIGH-LOWS「千年メダル」1.191619
椎名林檎「幸福論」1.252430
RADWIMPS「ふたりごと」1.394968
阿部真央「情けない男の唄」1.471725
EXILE「ただ…逢いたくて」1.542437
Hilcrhyme「春夏秋冬」1.804072
青山テルマ「そばにいるね」2.393379
西野カナ「会いたくて 会いたくて」2.712157


 最後に、1曲に登場する副詞の回数と種類および回数÷種類(すなわち、同じ副詞が1曲に平均何回つかわれているのか)

曲名回数÷種類種類回数
椎名林檎「幸福論」1.0022
Hilcrhyme「春夏秋冬」1.171214
かりゆし58「ナナ」1.251215
スキマスイッチ「奏(かなで)」1.2979
RADWIMPS「ふたりごと」1.311621
阿部真央「情けない男の唄」2.17613
THE HIGH-LOWS「千年メダル」2.3337
EXILE「ただ…逢いたくて」2.40512
青山テルマ「そばにいるね」2.75822
西野カナ「会いたくて 会いたくて」3.00721


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